遺言の裏技…気楽な遺言

遺言書のうち、民法上の遺言としてもっぱら有効なのは財産について書かれた部分。

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ウラ技・取り敢えずの気楽な遺言



「付言を残して取り敢えず遺言…気楽な自筆証書遺言書の作成!」

遺言書の作成


「遺言書」を作るなら…「公正証書遺言」が、安全なのでお勧めです。でも、「自筆証書遺言」もいいですね。

毎年のお正月、自分で「遺言書」を書きます。昨年の《子供たちの行状》を採点して、財産の配分を変えるのです。〈海外旅行に連れて行ってくれたから○点加算、顔も見せなかったから▲点減算〉‥。

「遺言書」は、仏壇にしまいます。こんな具合に始めたら、子ども達が優しくなったりして…。

気楽に遺言書

テレビドラマに登場するように、立派な「遺言書」を書くのは、大変です。『財産一覧』のような、詳細は要りません。〈あの土地建物とこの預金は○○に〉‥だけ書けば、OKです。頑張って、《その他諸々》まで書く必要はありません。

主な土地建物の地番家屋番号や預金の口座番号は、書いた方が良いでしょう。後で、争いのモトになりますから。

ノートの片隅に書いて三文判を押しただけの「遺言書」でも、他の要件を満たせば有効です。…が、便箋に書いて実印を押し、封筒に入れるのが無難でしょう。やはり、大切なものですから。

書店で、《遺言の書き方の本》を買うのもいいですね。

たかが付言

「遺言書」を作成するときのポイントに、『付言(ふげん)』があります。「付言」とは…遺言の内容とは別に、相続人に対して《遺言者の気持ち》を表したものです。

「遺言書」のうち、民法上の遺言としてもっぱら問題になるのは、財産について書かれた部分です。ですから、「付言」に法的な意味はありません。つまり民法での遺言とは関係がないものです。

民法第九百六十条
遺言は、この法律に定める方式に従わなければ、することができない。



〈日本一の野球選手になって欲しい〉〈長い間看病してくれてありがとう〉〈遺影の写真はアレがいい〉〈次期社長は次男を所望〉〈風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残をいかにとやせん(浅野内匠頭)〉‥。

これらに、法的拘束力はありません。気持ちの部分なので、「付言」と呼ばれるのでしょう。

されど付言

財産の配分に文句を言いそうな相続人に向けて…〈こんな理由だから分かってよ〜〉‥と、その相続人に「付言」を残します。「遺留分減殺請求」などによる裁判沙汰は、避けられるかもしれません。

〈遺留分減殺請求を禁ずる〉‥といった「付言」は、無効です。しかし…民法上の権利があったとしても、親の言葉には逆らえないもの。「自筆証書遺言」なら、この辺のビミョ〜なところを、自由に書き込めます。

取り敢えず遺言

相続人が、妻と子である場合は…取り敢えず、〈全財産を妻に〉‥という「遺言書」が、簡単で便利です。この内容では、間違いなく「遺留分」を侵害しています。でも、これで救われる場合があるかもしれません。

兄弟喧嘩が勃発したら…妻が〈この遺言書をご覧!!〉‥と一喝することで、喧嘩は収まります。100%本気ではないにしにても、〈全財産を妻(夫)に〉‥の《取り敢えず遺言》は、案外役立つものです。

残された夫(妻)の生活確保を思い遣る、《本気の遺言》ならば…「自筆証書遺言」ではなく、「公正証書遺言」にするべきでしょう。「公正証書遺言」では『遺言執行人』が定められ、「遺留分」を意識して作成します。

自筆証書遺言の欠点

「自筆証書遺言」は、気楽に作成できるのですが…紛失したり、誰かに握りつぶされたり‥と、数多くの問題点 もあります。中でも《検認(けんにん)」手続き》は、大いに悩むところです。

相続登記や名義変更をする場合…「公正証書遺言」では、他の相続人に内緒で実行できます。しかし、「自筆証書遺言」では、裁判所が相続人全員を集めて、「遺言書」を公開するのです。

相続人同士が犬猿の仲の場合もあるでしょうし、財産について知られたくない人や知りたくない人もいるのに‥。

自筆証書遺言の注意点

日付の無い遺言は、無効です。

では、毎日「遺言書」を書いたら(日記か!)…最新分が、有効になります。「公正証書遺言」があったとしても、重複する部分は《最新の日記分》が有効なのです。

資産家で一人暮らしの高齢者の場合、《遺言日記》は危険です。誰か(相続人とは限らない!)に優しくされて、日記を更新してしまったら…財産は、その《誰か》のモノ。

遺言は、簡単に変えられるのです。
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